それは中学生の時のこと。
友達の誕生日会に呼ばれて、折角なので何か作ろう。
そう思って考えた結果、何と「ベスト」を編むことにしました。
編み物初心者にしてみれば、ベストなんて凄いじゃん。
そう思うんですが、これがまぁ、いやはや・・・。
ただ直線編みをして脇を繋ぎ合わせただけのベスト。
ダサ過ぎです(苦笑)。しかもベージュ。センス無さ過ぎです(苦笑)。
でも、中学生と言ってもまだ子供ですからね。
その頃にしてみれば自分なりに考えた結果だと思うんですよ。
何とかそれなりにベストが完成して向かえた誕生日会。
食事をしたり、ゲームをしたり徐々に盛り上がって来ました。
お呼ばれした友達が順番にプレゼントを渡す時が来ました。
○○ちゃん、○○くん・・・
貰った都度、そのプレゼントを開けて皆の会話が進みます。
A「じゃー次は、きぃちゃんね。」さぁ、とうとう来ましたよ。
きぃ「お誕生日、おめでとう。」
T「ありがとう。何だろう。」
シャカシャカ(包装紙を開ける音)
T「おー、これはこれは。」
と、途端に呼ばれた友達がすかさず喋り出しました。
A「へー、凄いじゃん。」
B「ひゅー、ひゅー。」
C「折角だから着てみたら。」
と、おもむろにベストを着始める。
「ぷっ」
(そこっ、何で「ぷっ」と笑うかな。しかも皆揃って。まぁーいいけどさ。)
D「原始時代の人だね。」
E「狩りする真似してみてよ~。」
と、おもむろに狩りをする真似をする。
「ぷっ」
(あっ、また笑われた。確かにその通りだからしょうがないけどさ。)
A「ホント、原始人じゃん。」
B「走れ、走れ。」
と、おもむろに長い棒を持って走りながら狩りをする真似をする。
とまぁ、こんな会話をしていた訳です。
自分でも充分、冗談で言っていたことは分かっているんですよ。
でも、これが内心ショックだったりした訳ですね。
基本的に真面目?な性格なもんですから(笑)。
ぶっちゃけたことを言ってしまえば「バカにされた=自分には出来ない」
こんな構図が出来あった訳ですよ。
それで、自分に編み物は出来ないもんだ。と思い込む様になって。
それが、途端に苦手意識に変った訳ですね。
単なる、きぃちゃんの苦い思い出話になってしまった感もありますが・・・(苦笑)。